お金の相談ってなかなか周りに気軽にできないですよね。
周りはどれくらい稼いで、どれくらい使って、どれくらい貯めているのか。
貯金しようと思っている、はたまた貯金はしているがこの金額は妥当なのか?
そもそも目安とかあるのかな?って思うことありませんか??。
ということで今回はそんな疑問にお答えしようと思います(^^)/
普段はあまり気にしていないけれど、ふとした時に
今の貯金いくらあったっけ?
貯金額は周りよりも少ないくないか?
将来の老後は大丈夫か?
などと不安になることはありませんか?
不安になるのは、具体的な数字(貯金額)がわからないからです。
実際貯金がいくらあればいいかは人によって異なります。
自分のステージに合った貯金目安を知り、現状を見直し、安心できる将来設計に是非約立ててください。
貯金額の目安とは??
人によって収入や環境がかなり違うため一概には言えませんが、生活を守るための貯金の一般的な目安は給料の7.5か月分あればいいといわれています。
- 1か月分:翌月の生活費
- 0.5か月分:予定外の出費に備える余裕資金
- 6か月分:万が一に備える最低限必要な生活防衛資金
①翌月の生活費は最高でも1か月の収入の範囲に収まるようにします。
②余裕資金は急に家電が壊れた、風邪をひいて病院に行くなどが該当します。
③いざという時のためのお金。急病で入院したり失業した時の生活防衛資金です。
さらに、 「目的別」の貯金。
「結婚」「学費」「マイホーム」「介護」「老後」など、まとまった資金が必要なものを言います。
世間では大体の月の貯金目安は手取りの1~3割と言われてます。
この1~3割という数字、意外と手ごわいのです。
年齢、ライフステージによってだいぶ変わってきます。
なんなら給与形態だけでもかなり変わってくるのです。
貯金は何となく行うよりも、具体的な目標や計画を立てて行う方が良いです。
不安なのでとりあえず何となく貯金している人が多いですが、目標がないと大体の貯金ができない人は挫折します。
今からでも遅くはないのです!!
まずは貯金の目安を知り、貯金計画を立てましょう。
目安の考え方は大きく3つあります。
- 「年代別」に考える場合は、同年代がいくら貯めているかを調べて、その平均貯蓄額を目標にします。
- 「年収別」で考える場合は、世帯の平均黒字額や平均貯蓄額を目安に貯金します。
ここからは、妥当な貯金額を年代別に見てみます。
自分の貯金プランをまだ立てていない方のために、各世代の平均貯蓄額のデータを基準にし、人生に起こりうるイベント・問題に備えた場合、どの年代でどれくらいの貯金を持っているべきかを考えてみました。
年代別の毎月の平均貯金額
- 20代前半:毎月2.5万円/年間30万円
- 20代後半:毎月5万円/年間60万円
- 30代前半:毎月11万円/年間132万円
- 30代後半:毎月1Ⅰ万円/年間132万円
- 40代前半:毎月10万円/年間120万円
- 40代後半:毎月13万円/年間156万円
- 50代前半:毎月13万円/年間156万円
- 50代後半:毎月13万円/年間156万円
- 60代前半:毎月5万円/年間60万円
毎月の平均貯金額(全年代):11.1万円
上記はあくまで勤労者の平均年収から割り出した毎月の貯金額です。
40代はローン返済や子育て費用など費用がかさむので、月に5万円でも貯金に回せれば全然良いと思います。
50代になると子どもの学費がかさむ家庭も多いかと思います。
大学生の子どもを抱える家庭は、月に3万円でも貯金にまわせれば好成績です。
多くの家庭が子どもが大学在学中は貯金を切り崩している時だと思います。
60代以降は無理のない範囲で貯金していくことを考えていきましょう。
20歳の貯金額 「月25,000円」
社会人と学生、どちらも含まれる20歳。まだ貯金がない人が多いと思います。
しかし、1人暮らしをしている人は特に、急な「けが・病気」に備えた貯金が必要になります。
また、学生のころから貯金の習慣を作っておくと、今後の貯金にも大きく影響してくるので、収入は少ないけれどがんばり所でもあります。
29歳までの貯蓄額は300万円。
これを20歳からの10年で貯めるとすると年間の貯金は約30万円。
年30万円×5年=150万円
1年で30万円貯まると、先の「ケガ・病気」の備えや、冠婚葬祭などの急な出費などもカバーできます。
こちらの貯金をベースにしながら、趣味や旅行、引っ越しなどの資金を別途貯められるようにしていきます。
25歳までの目標額は150万円です。
25歳の貯金額 「月50,000円」
仕事にも慣れ、収入も少しずつアップしてくる頃です。
20代後半では、結婚や転職を考える人も増えます。
結婚費用は、引っ越し、披露宴、指輪、旅行のありなしで大きく違いますが、地味に結婚するとしても最低100万円くらいの出費は覚悟しておく必要があります。
転職を考える場合、在職中求職活動を行った場合は出費がありませんが、退職後に就職活動を行う場合は失業保険が下りるまでの3か月間出費が続きます。その費用も60万円程度見積もります。
20代前半で始めた貯金に加え、この5年でさらに150万円貯めるようにしていきます。
年間の貯金は30万円に加え、プラス30万円。
この時からできればプラスの30万円は口座を分けて貯金できていると尚いいです。
(年30万円+30万円)×5年=300万円
30歳までの目標額は(結婚、転職予備費用150万を除いて)300万円です。
30歳の貯金額 「月110,000円」
知力、体力共に充実していろいろ経験してきた30代のスタート。
この30代前半は、仕事で残業三昧で収入が伸びる人も多いため、貯めやすい時期です。
同時に、平均初婚年齢は夫 31.1歳、妻は29.4歳、第一子が生まれる母の平均年齢が30.7歳というデータもあり、今後は学費や教育費、マイホームを目安にした貯蓄が必要となってくる時期でもあります。
30~39歳までの世帯での貯蓄額は613万円。30歳までの貯金300万円に加えて30歳からの10年で貯めるとすると年間の貯金は約30万円。そこに学費、マイホームの頭金を上乗せで貯金するようにします。
学費はさまざまですが、一般にすべて公立の学校に通うと1000万円という試算があるので最低ラインで設定。
マイホームの頭金は100~500万円という価格帯が比較的多いようですが、こちらは借金を少なくするという意味で500万円を目標に設定します。
学費は20年、頭金は10年を目安に貯蓄をスタートさせます。
金額は一気に上がります。
ボーナスをうまく貯蓄に回し、月々無理のない貯金ができるようにしたいところです。
(年30万円+50万円+52万円)×5年=660万円
35歳までの目標額は(学費・マイホーム頭金510万を除いて)450万円です。
35歳の貯金額 「月110,000円」
ますます仕事も忙しくなり、管理職になるなどして収入が増える世帯が増えます。
同時に子供のいる世帯は出費も増えていきます。
独身、子供のいない世帯は貯め時、子育て世帯はがんばり時です。
貯金ペースは30代前半と変わりません。
年30万円の貯金に加え、学費・マイホームの頭金に年50万円、計130万円の貯金をキープしていきたいところです。
(年30万円+50万円+52万円)×5年=660万円
40歳までの目標額は(学費・マイホーム頭金1,020万を除いて)600万円です。
40歳の貯金額 「月100,000円」
これまで貯めてきた資金をもとに、マイホームを購入する世帯も増えてきます。
40歳は学費に加え、老後の備えについても考える時期です。
60歳以降の生活費ですが、2016年の60歳以上の無職世帯のデータによると
60~69歳までに1,140万円。
70~85歳までに840万円
計1,980万円を貯金から取り崩して生活をしています。
少なくとも60歳までに2,000万円貯めていきたいですね。
学費の残り500万円に加え、老後の備えを20年で貯めていきます。
(50万円+70万円)×10年=1,200万円
50歳までの目標額は(学費500万を除いて)1,300万円です。
50歳の貯蓄額 「月60,000円」
この年齢になると健康の問題や親の介護などが増えてきます。
また、子供へのこづかいや通信費、仕送りなどの増加により、月の支出は40代よりも増えると予測します。
介護費用ですが、生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」のデータより概算を知ることができます。
平均の介護期間は4年11カ月、介護に要した費用は一時的なものが80万円、月額が7.9万円でした。例えば5年間介護したとすると120万円ほどかかるようです。
介護認定を受けたりしてとかでもいろいろ変わるとは思いますが…
とは言え、貯金計画としては老後の備えの2,000万円までにあと年70万円必要です。
70万円×10年=700万円
60歳までの目標額は(病気・介護費を除いて)2,000万円です。
60歳の貯金 「手元資金2,000万円」
定年後の継続雇用(再雇用)や年金を受給しながら働いている世帯は、先にも述べたように60~64歳の世帯で年134万円、65~69歳の世帯で年97万円貯金を切り崩しながら生活しています。
貯金が2,000万に達していれば、大きな出費や贅沢をしなければ生活できます。
退職金がある会社であれば、もう少しゆとりのある生活ができる可能性があります。
年収別の毎月の平均貯金額
- 263~349万円 21,654円(年間:259,848円)
- 350~437万円 56,745円(年間:680,940円)
- 438~524万円 80,383円(年間:964,596円)
- 525~612万円 104,656円(年間:1,255,872円)
- 613~699万円 132,555円(年間:1,590,660円)
- 700~787万円 142,904円(年間:1,714,848円)
- 788~874万円 159,048円(年間:1,908,576円)
- 875~962万円 171,551円(年間:2,058,612円)
- 963~1,049万円 196,612円(年間:2,359,344円)
- 1,050~1,100万円 222,776円(年間:2,673,312円)
- 1,101~1,200万円 264,319円(年間:3,171,828円)
- 1,201~1,399万円 314,512円(年間:3,774,144円)
- 1,400~1,574万円 337,291円(年間:4,047,492円)
全体の平均貯金額:毎月97,850円(年間:1,174,000円)
※年収は月収から割り出した大まかな値です。
年収200万円の人 「月20,000円」
年収別の収入支出データによると、年収364万円までの層の黒字額は月23,538円。
1か月の最低目標額は月20,000円です。
子供がいない場合や実家暮らしの場合はその倍の月40,000円を貯めましょう。
今まで貯金ができていなかった人は、月の固定費を見直すなどして捻出するようにしてください。
厳しい月もあるかもしれませんが、目標金額に満たなくても少しでも貯めることが大事です。
貯金のペースはそれほど早いとは言えません。
収入が多かった月は貯金を上乗せして、将来のイベントに備えておくといいです。
年収別の貯蓄データによると、年間収入200~250万の層の貯蓄額は404万円です。
年収400万円の人 「月60,000円」
年収別の収入支出データによると、年収364~449万円の層の黒字額は月63,259円。
1か月の目標額は月60,000円です。
子供がいない場合や実家暮らしの場合はその倍の月120,000円を貯めましょう。
この年収400~600万円の層は、全体の中で一番世帯数が多いです。
一番多いということは、ここの層に定着している時期が長いとも捉えられます。
今の収入の範囲で貯金できる体制を整えていくのがベスト。
年収別の貯蓄データによると、年間収入400~450万の層の平均貯蓄額は913万円です。
年収600万円の人 「月100,000円」
年収別の収入支出データによると、年収582~649万円の層の黒字額は月110,815円。
1か月の目標額は月100,000円です。
子供がいない場合や実家暮らしの場合はその2倍の月200,000円を貯めましょう。
年収が600万円以上の世帯は、約半数以上が共稼ぎです。
2人で稼ぐことによって収入は安定しますが、その分必要経費も増えてきます。
固定支出をしっかりチェックし、貯金する仕組みを整えましょう。
年収別の貯蓄データによると、年間収入600~650万の層の貯蓄額は1,075万円です。
年収800万円の人 「月120,000円」
年収別の収入支出データによると、年収722~804万円の層の黒字額は月127,776円。
1か月の目標額は月120,000円です。
子供がいない場合や実家暮らしの場合はその2倍の月240,000円を貯めましょう。
年収800万円を超えてくると、貯蓄資金の一部を有価証券などで保有している世帯が増えてきます。
現在は金利が低いので、貯金の一部を運用資金に回して良いと思います。
年収別の貯蓄データによると、年間収入800~850万の層の貯蓄額は1,501万円です。
年収1000万円の人 「月150,000円」
年収別の収入支出データによると、年収903~1,099万円の層の黒字額は月167,866円。
1か月の目標額は月150,000円です。
子供がいない場合や実家暮らしの場合はその2倍の月300,000円を貯めましょう。
年収1000万円以上の層は平均年齢が他の層に比べて高く、子育てがひと段落した世帯が多いです。
まとまった支出が減ることで、貯金、運用には資金を回しやすくなります。
年齢とともに体の不調も出やすくなるため、働きかたなども考えた貯金計画を立てていくと良いです。
年収別の貯蓄データによると、年間収入1,000~1,250万の層の貯蓄額は2,062万円です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現在の年齢や年収に合った貯金の目安について、実際の貯蓄データをもとにご紹介しました。
現世代の貯蓄額と比べて、あなたの今の貯金額はどうでしたか?
ここに書いたのはほんの一例です。
実際に私が貯金管理していた子は1年間ちょっと、頑張って月8万ためて見事100万円に達成しました。(*´∀`*)
不安要素は少しでも取り除けたでしょうか?
「貯金が少ないかもしれない」などという問題は、実際にあるべき姿(貯めておくべき金額)を知った段階で半分以上は解決されると言われています。
今後は、自分は月この金額を貯めるにはどうしたらいいのか、
という問題に変わっていき、さらに具体的な問題に変化してと思います。
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